日本ではあまり問題が目立ちませんが、未だに多くの人を苦しめている黒人差別問題。欧米に比べてアジアではその色が薄いとされているものの、彼らに染みついてしまった劣等感は未だに軽視することができません。今回ご紹介するエピソードでは、そんな弱みにつけこんだK国人による差別的行動があらわになります。傷ついた黒人男性は日本へも訪れますが、彼を待ち受けていたのは···?
どうぞ最後までご覧ください。僕はアメリカ人の高校生。身体を動かすことが好きで幼い頃からサッカークラブに入っている、至って普通の人間だ。ただ1つ、不自由なことがあるとすればそれは、 僕が黒人だということくらい。僕の両親は2人とも黒人。アメリカでは別に珍しいことではないけれど、 「肌の色が黒いから」という理由で差別を受けることに多かった。幸い僕は直接的な嫌がらせを受けた経験はほとんどないけど、テレビを見たり、両親の過去の話を聞いたりすると、黒人は差別される対象なのだと認識せざるを得ない状況だ。それがもはや当たり前のように日常へ浸透していたけど、心の中では思っていたよ。
「ただ肌の色が違うだけで、何も悪いことはしていないのに。どうして肩身の狭い思いをしなければならないんだ」ってね。とはいえ、僕には黒人が行うデモに参加するような行動力や勇気はなかった。この日常を受け入れて、トラブルに巻き 込まれないよう生きていく。そう思っていたんだけど···僕の人生にとって思いがけない転機が、訪れた。16歳の時に父の転勤が決まり、K国へ移住することになったんだ。始めは単身赴任の話も出ていたんだけど、アジアは黒人差別をしない国だと言われている。その理由もあって、両親は僕や小さな妹も連れて、家族全員でK国へ渡る決意をしてくれたんだ。住み慣れたアメリカを離れることは、もちろん不安だったさ。
でもそれ以上に、肌が黒いことを気にせず、自由に生きられる世界へ行けることが、楽しみでしかたなかった。K国へ引っ越して、 僕は普通の高校へ通うことになった。そこは当たり前だけどほとんどが韓国人で、他の学年には白人がいるのを見かけた。だけど見た限り黒人は僕だけで、正直ちょっと緊張したのを覚えている。差別がない国とはいえ、 肌の色が違うのは明らか。珍しいのは確かだろうと思ったから。だけど、僕のそんな心配はすぐに払拭されたんだ。初日からたくさんのクラスメートが話しかけてくれて、 日常で話すのはK国語なのに英語が上手な人が多いのも、とても驚いたよ。おかげですぐに友達ができて、 孤独を味わうこともなくK国生活がスタートした。
やっぱりアジアは黒人差別のない、素晴らしい場所なんだ!家へ帰って両親に報告すると、とても嬉しそうにしてくれた。だけどそんな僕の喜びは、 次第に大きな違和感で塗りつぶされていくことになる。その日は、韓国でできた友人の誕生日パーティーに呼ばれて足を運んだ。アメリカにいた時も誕生日パーティーへ参加したことはあったけど、 昼間のホームパーティーなんかが多かったかな。だけど今日はディナーの誘いで、大人の雰囲気があるパーのような会場。飲み物はもちろんノンアルコールだけど、その雰囲気だけでもテンションが上がるような場所だった。すると一緒にいた、先日の教室とは別の友人がこう間いできたんだ。
「君はこういう所初めてなんじゃない?」僕はその問いかけにすくに答えた。「そうだね、 初めて来たからわくわくしているよ!』
すると彼は気の毒そうに眉を下げて言ったんだ。「やっぱり···アメリカでは黒人は貧しい生活をしているんだよね?K国では楽しい思いをできて良かったね!」僕はその言葉を聞いて、 すぐに言葉を発することができなかった。彼は悪気がないのかもしれないけど、それは立派な差別的発言で、僕の心に深く深く刺さってしまったからだ。こういう場所に緑がなかったのは、決して黒人だからではない。仲の良い友人は幼馴染が多く、家族ぐるみでホームパーティーをするような仲だったからだ。
それに僕の両親は決して貧しくなんてないし、 習い事をしたり、 欲しいおもちゃを買ってもらったり、周りの白人と変わらない生活をしてきたのは確か。僕以外の黒人だって、皆が皆貧乏だなんてことは全くない。彼らはアメリカの現状を知らないから仕方ないのかもしれないけど···とてもにこやかに返答できるものではなかった。幸い、 他の友人が別の話題を振ってくれたから気を紛らわせることができたけど、僕の中の違和感は無視できないものになってきていた。そして僕にトドメを差したのは、こんな出来事だ。始めは物珍しかった僕に次第に慣れてきたのか、 K国人の友人は僕に鞄を持たせたり、物を買いに行かせたりするようになった。
理由については明言されないから確証はなかったけど、『黒人だから見下しているんだ」彼らの態度からそう思った僕。ある日我慢の限界がきて、こう言った。「僕は黒人だけど、君たちの召使になった覚えはないよ!」アメリカでは、 こんなこと絶対に言えなかった。それを言えるようになったのは、K国に来ることで差別を当たり前だとは思わなくなったから。その点ではK国に来て良かったと思える。だけど···「こんなの、K国では普通の遊びだよ?考えすぎだって!誰も黒人だからなんて言ってないだろ。』とはぐらかされてしまった。だけど他の人たちがこんな遊びをしているのを見たことがないし、アメリカ人と違って差別の理由を言わず意地悪をしてくるのは、 よっぽど悪質だと感じた。
とはいえ彼らにそれ以上強く抗議する気にもなれず、僕は疑問を感じなからもそんな日々を過ごしていた。しかしK国暮らしも2年が経った時、父が今度は日本へ転勤することになった。K国での暮らしを-刻も早くやめたかった僕は日本行きにすく賛成したよ。今度こそ、黒人差別のない国であることを願って···。だけどそれをK国の友人へ伝えた時、こんなことを言われたんだ。「日本か気の毒に。」「彼らはK国と違って物凄く差別をするんだ。外国人を嫌っているから、目が合っただけでヤジを飛ばしてくるし、声をかけても無視される。』「今からでもK国に残る選択をした方が良いんじゃない?日本なんかへ行ったら地獄のような日々が待っているよ。」そんな話を聞いて、僕は軽はずみな決断を後悔した。
アメリカと日本が和親条約を結んでいるからといって、一国民の僕は一度も関わりを持ったことがない。一方でK国人の彼らはすぐ近くにんでいるんだから、 僕よりずっと日本を知っているのは明白なんだ。韓国での生活は嫌だったけど、 もっとひどい目に遭うくらいなら我慢すれば良かった···。だけど引っ越しの準備は既に始まっていたので子どもの僕1人で残れるわけもなく、渋々日本へ渡ったのだった。日本でも、 僕は普通の高校に転入した。黒人の僕が珍しいのか、黒板の前で自己紹介をした時にすごくしろじろ見られて、 恐ろしかった。
この記事皆さんはどう思われましたか。ではこのニュースを見た人々の反応を見ていきましょう。
海外の方に言いたいが、日本人がよそよそしくする事があるかもしれない。
けどそれは差別とかではなくて、英語が喋れないのに話しかけられたらどうしようという緊張からだということを、、、、
お店に英語しか話せない方が来ておろおろしてたら察してくれて、すごく聞き取りやすい英語&簡単な文で話してくれて
接客が終わった後に「ありがとうございました!」って言ったら相手の方もカタコトだったけど「ありがとうございました」って言ってくれてすごく嬉しかった事を思い出しました
いつも気になるのは肌の色より言語ですね…ちゃんと聞き取れるかな?伝わるかな?ばかりになってます
某アニメのキャラのセリフに、「一皮剥けば、みんな同じ血と肉の塊。どの人種も赤い血が流れてる。」的な言葉があって、感慨深かったですし、本当にその通りだと改めて思いました。みんな同じ人間。その事には変わりないはず
いや、純粋に行く場所が良かったんだと思いますよ。
アメリカでも差別の多い中央部と差別の少ない西部といったように韓国にも日本にもあると思います。日本の田舎はやはり地元とそれ以外で日本の中にも壁を感じる時があります。
良い人と巡り会えれば人生は楽しくなるのだと思います。
『ただ肌の色が違うだけで、何も悪いことはしていないのに。どうして肩身の狭い思いをしなければならないんだ』
その通り。本当にその通りです。
「何も悪いことはしていない」が重要ですよね。悪いことをしたのにそれを開き直ったりする人は日本人も普通に嫌いますからね
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