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2021年7月2日、K国が国連貿易開発会議(UNCTAD)で「開発途上国グループ」から「先進国グループ」になることが認められました。UNCTADは、1960年代から深刻化してきた、先進国と開発途上国との経済格差問題いわゆる「南北問題」を受けて、1964年に設置された機関です。開発途上国の産業化と国際貿易への参加増進を目指しています。活動としては、4年に1回総会を開催して、貿易と開発に関する南北間の諸問題を話し合っています。
K国のUNCTAD加盟は1964年3月で、この時は「途上国」としてメンバーに加わりました。UNCTADの加盟国で「途上国」が「先進国」に地位変更されたのは1964年の設置以来、K国が初めてです。大好きな「初」の文字に心躍らせるK国。「中央日報」がその喜びを記事にしました。スイスのジュネーブで開催されていた第68回貿易開発理事会の最終日、K国の「先進国」入りが全会一致で議決しました。
UNCTADは、グループ分けを次のようにしています。グループA=アジア・アフリカなど開発途上国グループB=先進国グループC=中南米国家などグループD=ロシアおよび東欧圏米国、英国、ドイツ、フランス、日本など31か国が名を連ねていましたが、K国の追加で32か国になりました。
K国代表として会議に参加していたイ・テホ大使は次のように述べました。「K国は、貿易は経済発展の主要な手段であると明示した、UNCTADの設立文書のビジョンを体現する成功例である。」「K国は、先進国グループへの移動を通じてさらに積極的に、先進国と開発途上国との架け橋の役割を果たしていくだろう。」
実はこのK国の先進国格上げは、会議に先立って6月22日にK国のイ・テホ大使がUNCTAD側に出した要求を受ける形で話し合われたものです。K国側は経済協力開発機構(OECD)で6番目の規模の援助供与を行っている自国の現状をその要求の根拠としました。